6万打記念小説
□場違いなスイーツ
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「どどどどど、どうするんだよロイド!確認しなくていいのか!?」
「したくても出来るわけがないだろう!?俺だって……!」
おろおろとしながら己を見るルークにロイドはぐっと拳を握りしめながら目の前の扉を眺めた。
いや、眺めるしかなかったのである。
『場違いなスイーツ』
今、ロイドとルークは食堂の前の扉の前にいた。
ロイドはゼロスがこの先にいると言うのを聞いて。
ルークは腹が空いた為に何かを食べようとして。
そして2人は合流し、目的の食堂に入ろうとしたのだが。
目の前の扉の向こうから聞こえる声に、2人の足は止まってしまったのであった。
その声の主は。
「……ちょ、ちょっとジェイドよ、お前俺さまの視界の先でナニを突っ込んでんの?」
「ナニって……見て分かりません?ゼロス」
ビバ・テイルズオブとか言うわけの分からないものを主催し多いにギルドを騒がせた2人であり、ロイドの恋人でもある世界樹の神子ゼロス・ワイルダーとこのギルド・アドリビトムの実質的な支配者でグランマニエの大佐と言う位置にあるジェイド・カーティス。
その2人の会話。
それだけなら良かった。
さらなる問題があるとすれば、その会話。
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