6万打記念小説

□子供注意報発令中
1ページ/4ページ



朝、起きてロイドは目を丸くした。



一緒に夜を共にした相手が隣で寝ている。
それはいつもの事だ。
相手が裸なのも熱い夜を過ごした後はいつもの事で気にしない(いつも終わった後に後処理をしないで一緒に寝て次の日に怒られる事は多々あったが)
それでもロイドが目を丸くしなくてはいけない理由。



















それは。



























子供注意報発令中






















「う……ん…」

「ぜ……ゼロス?」

明らかに小さい手が己の指を握っていて。
長く美しかった髪は短くふわっと浮かぶように枕に小さく広がっている。
そしていつもの2分の1ほどになった身体がシーツの熱を求めるように、ロイドが起きあがったせいでめくれた毛布の温かみを補う様に小さく丸まった。

その瞳はまだ開かれてはいないが、確実に普段と変わらないゼロスの翠の瞳なのだろうと思う。なぜなら、ロイドより遅くに起きる時のゼロスの無意識の行動はいつも同じで、今のように温かさを求めて小さく丸まるからだ。

その為、ゼロスである事は間違いない。
この、どうしても可笑しいとしか言いようのない大きさを考えなければ。


「……………」


ロイドがごくりと息を飲みつつじっと見つめるもゼロスは何の警戒も無くすよすよと気持ちよさそうな寝息を立てて裸で寝ている。
このような状況でなければ襲いたくなるほどに。
しかし襲えば色々と問題になる事はロイド自身にも分かり、何もすることは出来ない。
取りあえずゼロスを起こそうとロイドはゼロスの肩に手をかけて揺らす事にしたのである。













次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ