6万打記念小説

□愛では死なない
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「あ、あぅ……ガイ……!」

「ん?なんだいゼロス」

なんだい、ゼロスじゃねーだろ、とゼロスは回らない頭で悪態をついた。
現在、2人は依頼でバンエルティア号を出て街に来ていた。
その依頼というのは、パニールからで頼んでいた新しい恋愛小説が届いたから取りに行ってくれというモノだったのだが。
何故か届いたものの中にガイに当てた小箱も一緒だったのだ。
だが、ゼロスはガイの事だからまた新しい音機関の一種なんだろうと全く気にも留めなかった。



それが、間違いで。

小箱を受け取ったガイはそれはそれは爽やかで疑う事もないくらいな真っ白な笑顔で「じゃあ、寄り道しようか」と言い賜り、何故かその足でラブホに連れ込まれたのだ。
しかも時間は嬉しくも無い3時間コース。
何だよ真昼間から3時間もやるつもりなのかと顔を蒼くすると同時に拒否したのだが、ガイに勝てるはずも無く。
そのままホテルの一室に連れ込まれれば、その先にガイがうきうきと嬉しそうに小箱から出したモノ。














それは。



























愛では死なない









「媚薬……とか、マジに卑怯……!」

「ほら、それはマンネリの防止のためだからな、仕方がないさ」

「仕方がないって……ひ、う……っ!!」

ぶん、と音を立ててアナルを埋める大きなバイブが揺れる。
媚薬で高められてしまった身体はその刺激だけでは足りないと訴え、熱を全身にゼロスの中で暴れまわすのだが。
お陰で熱に浮かされたゼロスは荒い息を吐きながらも耐えきれない熱にバイブを抜く事も出来ずに悶える事しかできない状態だった。


「ははは、ゼロスは本当に可愛いな」

「うっさ……!ほんと、なんなんだよいったい…!」

確かに今まで互いに依頼が舞い込む率が高くて中々二人で会う事も、甘い時間を過ごす事も、果ては肌を合わせる事は出来なかったが。
それにしたっても、ゼロスも寂しい想いをしていた事は事実なんだ、こんな酷い仕打ちがあるかと涙目でゼロスはガイを見上げ訴えた。
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