聖なる炎と陛下と仲間達

□初恋2
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「ねぇねぇ、ルークの初恋ってガイでしょ?」

その言葉折角の紅茶をルークは思いっきり吐き出してしまった。









初恋2











「な・・・何いきなり言いやがんだよ!」

「何って聞いただけじゃん。あーもう汚いなぁ」

あまりの不意打ちだったその言葉にルークは顔を真っ赤にして、その元凶であるアニスに叫んだ。
しかしアニスは肩を竦めて呆れたようにため息を付くとルークの飛ばした紅茶を拭き始めた。


ちなみに今此処に居るのは、アニスとルークだけである。
ルークは顔に出やすいし素直である。
ガイが居ると必ず邪魔をしてくるに違いないとティアにガイをルークから引き離してもらったところに今日のこの話である。

真っ赤な顔では肯定しているようなものなのに、とアニスは内心で思っていた。

「で?どうしてルーク君はガイに惚れちゃったわけなの?」

「だ、だからちげーよ!!俺は・・・!」

ぶんぶんと必死に頭を横に振るルークは可愛らしいことこの上ない。ガイはこんな所に可愛さを覚えたのだと思うが。


「言っちゃいなよ〜。もうアニスちゃんにはバレバレなんだよ?」


ね、ね。と可愛らしく問い掛けると、う、と動揺に瞳をうるましながらルークは下を向いた。

「だって…ガイだけだったから」


そう、呟いた。




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