6万打記念小説

□大佐と陛下のXXX
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「で?俺たちに何をしろっていんだよ?」

「そりゃー勿論大佐と陛下の秘密を探ってこいって言ってんでしょ?」


にっこり。目の前で笑顔を見せる見た目幼い女の子は金銭感覚は誰よりも目ざとく、また何かの執筆を行っている。それが何かは知らないものの、ガイとルークはその餌食になっているらしかった。
密かに思いを通じさせ、2人で一緒の部屋を取れた時などはいつも2人だけの時間を過ごしていたのだが、それが彼女にはバレバレだったらしい。
事あるごとに部屋を覗かれ、色々な危険すぎる目を見て来ていた。

そしてこのたび。



「あんたらの情事、見られたくなかったら大佐と陛下の2人だけの秘密を一つ探り出して来てね」







なんて笑顔で飛んでも無いミッションを2人に差し出してきたのである。
















『大佐と陛下のXXX』







「……って、いったい何を調べればいいんだよ…」

とぼとぼと歩くのはグランコクマの一角。
笑顔で外に放り投げられたガイとルークは取りあえず近くのベンチに座りながら計画を練っていた。
陛下ならば自分が楽しいと感じれば何でも教えてくれるだろうが、問題は

「ジェイド、だよなぁ……」

一緒に旅をするにすれば、とてつもなく頼りになる仲間。
しかし、こうやって彼を敵に回すような事が起きれば。


「どう、すればいいんだろう……」

聞くにしたって話をいつの間にか変えられて、ついでに自分たちの恥ずかしい話をされるだけに決まっている。
口で勝てる相手ではないのだ。
それを知っていて己らを放りだしたのだアニスは。



「本当、どうすればいいんだろう…」

「俺だってわかんねーよ……」


2人の絶望に似たため息は同時に、マルクトの明るい広場もガイとルークのいる一角だけものすごい瘴気に包まれたクリフォトの如く暗い空気を生みだしたのである。







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