6万打記念小説

□Noboby
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みんな、どうして僕の邪魔をする?

どうして?


なんで?


こんな差別ばっかりの世界のどこがいいの?
本当、わかんないよ。
……でも、もういいよ。僕には姉さまが居る。
姉さまだけが居ればいい。














「ロイド……!」

一番計画の邪魔をしてくれた男の身体を乗っ取り、姉さま、マーテルの元へ帰ろうとしたミトスであったが、輝石の欠片が身体が定着するよりも早く、その輝石はロイドの身体から離される。
そしてそれを離した男の身体の中にミトスの意識はもぐりこんでいった。
己を裏切った、テセアラの神子の意識の中へ。

誰の身体でも問題は無し、神子の身体であれば天使化も出来るからこっちの方が楽かとオレンジの羽を広げては空に重力を無視してふわりと飛び上がった。

「ゼロス!ゼロス!!!」

本来乗っ取るはずだった男がわめいているがそんなのは気にもならない。

「約束しただろ!?一緒に、旅に出るって!!」

「そんなの僕の知った事じゃない。僕は姉さまと一緒にこの世界を去るんだ……ばいばい、せいぜい足掻いて死んじゃいな」

此方を見ているが己を見ていない、後ろの『ゼロス』という人格に話しかけるロイドに鼻で笑い飛ばしてやればミトスは姉の待つデリス・カーラーンへと向かうのであった。






























Nobody








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