6万打記念小説

□言葉の意味
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「……違う」

「何が違うんだっての!」

「俺は、そう言う意味で言ってねぇ!俺は、『救い』なんて言葉をわざわざ付けなくてもお前は沢山の人間を、俺を!!救ってるって意味で言ったんだ!」

そうだ、己があの日に言ったのは、間違ってもゼロスが言うような意味では無い。
いつも笑顔でユーリの怪我を治してくれて、
他のメンバーも助けて、ゼロスの回りには笑顔が絶えないとそう言う意味で言ったのだ。

「そんな今更な弁解信じられっか!」

「嘘じゃねぇ!」

ユーリから逃げようとするゼロスの肩を掴んでユーリは真摯にゼロスを見る。だがゼロスは全くユーリの言葉を聞こうとはせずに首を横に振った。



「この……!」

「な…!?」

その様子にユーリはならばとゼロスの腰に掛った探検を引き抜けば己の腕を切り付けた。
途端に鋭い刃物で切れた肌は剣に沿って剥がれ、血管が切れてばたばたとユーリの白い腕から血が流れ落ちる。

「ば……っ!何をしてんだよ!ヒールウインド!!」

その出血にゼロスは目を見開くとユーリの腕を治すべく直ぐに治癒術を使ったので直ぐに傷は癒えたが。





「ほら……お前は俺を救える、……だろ?」

「……馬鹿、ユーリ…」

その優しい言葉に、ゼロスが見た先のユーリの表情は


笑顔で、直してくれるのが当然と思っていたようで。



ゼロスはユーリの胸に頭を押し付けて「二度とすんな」と呟いたのであった。



























「……あれ、今日は一緒に依頼を受けるんですか?」

「おはよーチャットちゃん!!そーよー?俺さま達ちょー仲良しだかんね!」

「そう言う事だ、依頼くれ」

「まぁ、良いですが」



次の日、ゼロスはユーリを起こした。
笑顔でにっこりと笑って。
やっぱりこの笑顔が無いと駄目だと思いながら一緒に依頼をこなすべくバンエルティア号を降りるのであった。



「よし!今日も頼むぜゼロス!」

「おーけー!俺さまにまっかせなさい!!」


























(そう言えば、俺さまこの一週間ユーリ君に睡眠薬盛ってたの気が付いてた?)

(…………は?)

(あ、知らないならいーや忘れてちょ)

(睡眠薬って……おい待て、おかしいと思ったんだ、いつも昼まで俺が寝てたのはお前のせいか!!)

(あはは〜)







おしまい!!
匿名さまリクエストで不幸にしたくないゼロスとそんなもん知るか!なユーリの話でした!!
ハピエンになってますよ……ね?
なんか最後駆け足でごめんなさい…取りあえずゼロス君に逃げさせたらこうなりました。
ユーリは常に身体を張ってゼロスを説得していくのだと思います。匿名さまリクエストありがとうございました!!
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