6万打記念小説
□飛んで火に居る
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「ひ……あ、あ、あぁあ!!」
「こんなに色香を放つ貴方が、私の所で無防備に寝るなど明らかな失態ですねぇ」
くすくすと笑いながらジェイドは言う。嫌がるゼロスの魔法は己の術式で封じ込めれば元より腕を拘束されベッドに縫いとめられたゼロスに逃げる事など出来ない。
好き勝手に胸を弄られ、小さいですねぇ、などと言われてゼロスの心はボロボロだった。
どんなに嫌がっても身体はジェイドの与える快感に素直に反応を示し、濡れそぼった膣にジェイドのモノが入り込んでしまえば、もうゼロスには喘ぐのを我慢する事しか出来ない。
「や…だぁ…!ジェ…っ」
「そんな切なげに言われたら、余計に煽るだけなのですが」
「ひゃあ!」
乳首を近づけた唇で食んで吸い上げる。
同時に女性の一番の性感体であるクリトリスを指先で擦ってやればゼロスの身体は大きく弓なりにしなった。更に強く締め付けてくる膣にジェイドも大きく吸った息を吐き出し、なんとか達するのを我慢する。
「そんなに締め付けて……中に出して欲しいんですか?」
「や…!?それ、それだけは…!!」
「ふふ、そうですね、そんな事をしたら貴方が付き合っているユーリに嫌われる……いえ、幻滅されるかもしれませんしねぇ」
「や……ぁ」
そして耳元で囁けばゼロスの顔は絶望に染まり、唇はわなわなと震え始める。
このゼロスと言う女はとことん好きな人に嫌われる事を苦手とする。
それならば最初から懐に入れる様な付き合いをしなければいいのだと、自ら壁を作っていた。だが、ユーリと出会い、人を、彼を信じるようになっていた彼女は同時にまた、嫌われる事を極端に恐れている。
それを知っているからこそ、その言葉をジェイドは口にすれば、案の定
「ユーリ、には言わないで…!!何でも、何でもするから…!」
震えながらに口から言葉に出すその哀願。
ユーリがこの現場を見ても責めるのはジェイドだけであってゼロスを責めることなどしないし、幻滅するような人間では無いのに。
それは誰から見ても分かる事なのに、彼女には分からない。
「……全く、私をどこまで悪役にさせるのですかねぇ」
ひく、と涙をこぼしながらも必死に泣き叫ぶ事を我慢する彼女に保護欲と、同時に壊してやりたい衝動に駆られる。
自分はこんなに本能を抑えきれない人間だったか、と一瞬思えば苦笑い。
「……まぁ、なんでも、と言うならば内緒にする代わりに今この場は私に付き合って頂きましょうかねぇ」
「………ふ、ぁ!」
ゆるり、と腰を揺らす。
気持ちの良い膣の中の更に奥に先端を押し付け、一番奥に辿りつく。
震えるゼロスを軽く身体を曲げて抱きしめてやればしっとりとした肌の感触に思わず笑みがこぼれる。
「私が最高に気持ち良くさせて差し上げますよ。ですから」
今だけは、私だけを見て私に全てを預けなさい。
その言葉はあえて飲み込み、今日だけの宴は夜が更けるまで行われたのであった。
おしまい!!
沫莉花さまリクエストでしたー!最初ジェイドは悪戯で手を出していたのですが、次第にのめり込んで、無意識に意地悪な言葉を口にしたら本気で泣いちゃたゼロスにキュンと切なくなってしまうのです(笑
そんなジェイドの心境の変化が分かればいいな。
てかゼロス君はまず、彼氏の部屋以外で無防備に寝るな!と私は言いたい(あれ、誰が書いた←