6万打記念小説

□彼を本気にさせる7つの方法
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「……お前よ、なんかかなり度坪に落ちてねーか?」

「ユーリ君うっさい……」

そして見事に撃沈したゼロスは部屋の端っこで絶賛キノコを栽培中だ。
あまりのじめじめ具合に、手伝ったお礼に貰った(と言っても彼の持つスキルである女性からプレゼントを貰えると言うもので貰ったケーキなのだが)のもキノコが生えそうでユーリは嫌な顔をする。

ケーキは美味しく頂くが。
その横でゼロスは大きなため息をついた。
幾ら鈍感で鈍くて、手の遅いガイにしてもこれは酷過ぎるのではないかと思う。
なんでこんなにガイの事で頭がいっぱいなんだと思うもそれはやっぱり……好きなわけで。


「くっそ……俺さまは絶対に諦めねーぞこのやろー!!!!」

ぐっと拳を握りしめればゼロスは天井に向かって叫んだのである。


「失敗したら俺の所にきてもいいけど?」

「残念だけど、俺さまはもうガイ君のものなの!!」




ウインク一つ言う相手に、ゼロスは下を出して否定すればキノコを残した部屋を出て行ったのである。












決行は夜。

「さって……俺さまをこんなに本気にさせやがって……マジで覚悟しやがれよ?」

残ったゼロスの作戦は「誘う」と「襲う」

ゼロス渾身のお誘いと、それでもその気にならないなら襲って本気にさせればいい。
ゼロスはガイのいるだろう部屋の前にぎらついた視線を向けて立ちふさがるのであった。





























「ゼロスが誘ってるって知っててわざとにとぼけた振りしてたって知ったら、あいつどうするんだろうな」

その頃のキノコだけが残された部屋。
そこに未だにユーリはいた。

今まで座っていた椅子から腰を上げるとそのまま、先程までゼロスがキノコを栽培していた場所にゆっくりと近づき膝を付く。

ゼそしてロスが残したキノコをユーリはむしり取り、じっと見つめてからそのキノコをゴミ箱に捨てた。

あのガイが、ゼロスを苦心して手に入れたのに、あんな分かりやすい行為に気がつかないはずがない。誰が入れ知恵を入れたにしても、今回の事でゼロスはガイに対し更に心を向けるようになったはずで。


見事にその思惑にのってしまっているゼロスに、ユーリは苦笑いを浮かべる。
とんだとばっちりも良い所ではあるが。

「ま、ケーキも食えたしゼロスに抱きついて貰えたし良い事にすっか」


指先についたケーキを一舐めしてユーリはにやりと笑みを浮かべたのである。




おしまい!!
ガイゼロなのにガイが殆ど絡まないと言う(汗
そしてユーリが出ばると言う(滝汗

でも、ガイゼロです。
ガイの思惑にかかり、絶対に振り向かせてやりたくて仕方なくて頑張るゼロスとそれをしってて華麗にスル―してしまうガイ様。勿論、ゼロスが襲って来たのを返り打ちにして「俺の気持ちが分かっただろ?」なんて笑顔で言っちゃうんだろうさ!うちのガイ様は!!
一つ前のガイピオとは全然違う扱いのガイ様ですが、どっちのガイ様も大好きなかび花です。リクエストありがとうございましたー!!
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