2
□秘めたるもの
5ページ/5ページ
「………あれ?どこに行くの?修行?」
そして、内容を大まかに離せばそう言う事ならとおっさんを選んだ理由も『あまり大事にすると危険』と口にすれば理解を示して貰え、表向きは修行と言う事にして外に出る事にした。
ホールで依頼とその受けてくれるメンバーを探しているアンジュは4人で出て来た姿に首を傾けた。
「あぁ、今ルークも修行でいないし、俺もこういう時に腕を上げとかないといけないしな」
最初に前に出たのはガイ。笑顔で当たり障りなく相手も知っているだろうルークの不在を口にすれば手を口元に寄せてアンジュは笑う。
「そうね、ギルド内にルーク君がいたらいつもおもりをしてるものね……でも、ユーリと出てくるから一瞬フレンだと思っちゃった」
「……そんなに俺といるとフレンだと思いやすいのか?」
「まぁ。容姿とか髪の色も似てるっちゃ似てるもんねー」
しかし、ユーリとしては本日二度目の同じ台詞に無意識に眉間に皺を寄せる。髪の色も、背丈も180台と近く(それでもフレンよりもガイの方が少しだけ背は高いが)確かに並んでいれば間違える人は間違えるとレイヴンはユーリの腕を肘で突いた。
「ふふ、それで、今日はどこに修行に行くのかしら、メンバーも珍しいけど」
「ま、残りもんのあり合わせよ、俺さまもハニー達のレベルにおいていかれる訳にはいかないしねー。場所は……アルマナック遺跡、でいい?」
レイヴンに突かれ、機嫌を悪くしたか手を振り払ったユーリの様子を見ながら笑みを浮かべたアンジュにゼロスは前に出てカウンターに肘を突く。そして本題の場所の名前を口にした。
「もちろんよ、頑張ってきてね……あ、でもちょうどそこで取れる採掘あったから一緒にしてくれないかな?」
「……アンジュちゃん……」
「はい、これ」
場所は問題なく、ついでに依頼書まで渡されゼロスは内心「やるじゃないの」と思いつつその依頼書を取りあえず受け取った。
「それじゃあ、いってらっしゃい」
「おーよ」
「行ってくるわねー、アンジュちゃん!」
「まぁ、頑張ってくるよ」
「いってくらぁ」
そして4人はアンジュに見送られて旅立つのである。
続く。
次は、アルマニック遺跡探検編でーす(笑
メンバーを考えて……やっぱりユリガイゼロに落ち着いてしまう辺りが私なんだろうな(笑