聖なる炎と陛下と仲間達

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「ひぃぃぃぃい!!!」

「!魔神剣!!」
「烈空斬!!」
ディストの悲鳴にすぐに気が付いたガイとルークは今戦っている敵を放置し、ジェイドに向かって突進する魔物を間一髪地に伏せさせることが出来た。
どうしてこんなことするのかは後々説明することとして、ガイは戦いを重ねるうちにあることに気が付いたのだ。それは、ディストのあげる悲鳴には2パターンの意味があって使い分けられているということだ。
その一つが彼、つまりディストが魔物に襲われそうになっているときだ。これは無視して二人は目の前の敵を倒すことに専念してもいい。

だが、もう一つ。1オクターブ今のより高い悲鳴。これが危険の信号でジェイドに魔物が迫っているときだ。これは何が何でも阻止しなくてはならないのだ。

基本ジェイドは戦いには参加せずに傍観を決め付けているのだが、自分の近くに魔物がくると譜術を放つのだ。
前に宣言したとおりジェイドはガイとルークからもマーキングを外している。その彼が何の遠慮も無く配慮も無く譜術を放つのだ。
しかもわざとにルーク達を全員巻き込んで。


最初に食らったのはスプラッシュだ。敵ごと一緒に流された。
次に食らったのはタービュランスで敵ごと空高く飛ばされた。
そしてさらにメテオスォームで隕石を当てられそうになった。

・・・それは素晴らしい笑顔で。
それで気が付いたのだ。ディストの危険信号の意味に。
ガイとルークが接近戦のプロとも言える腕を持っているは確かだがそれでもやはり後ろに全く敵を行かせないようにするには限界がある。それゆえ二人にとってディストの悲鳴は優先度第一位となった。


「・・・終わった・・・」
一回戦うのにこれほど疲れるのはかつてあっただろうか、いやない。とルークは思う。それほどまでに戦闘後のガイとルークは疲れ果てていた。
「ルーク、ここがピオニーが浚われた地点ですか?」

そこにディストが話しかけてきた。
ルークはその言葉に顔を上げればあたりを見渡した。
そして、うんと一つうなずいた。


・・・と、その時。



「・・・!ジェイド!!」

「・・・!!!ええ、行きますよ!!」
突然ジェイドとディストが険しい顔をしたかと思えばジェイドが突然走り出した。
それについていけず驚いたのがガイとルークだ。

「え、何!?何?!」
「譜術反応ですよ!!近くで誰か戦ってます!!」
そう言ってディストも譜業椅子でジェイドの後を追って飛んでいった。


「ガイ!!」

「あぁ!!」

それに二人もうなずけば慌てて走りだした。





 
続け!!+笑
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