聖なる炎と陛下と仲間達
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その頃、
ジェイド達一向は獣道とも言える草木に遮られた道をひたすらに走っていた。
その先に見えるのは明らかに怪しい屋敷。
そしてそこからかすかに光る譜術の光。
さらにその上をとび回る数匹のグリフォン。
決定的だった。
だからこそかれらは走っていたのだから。
「ガイ!!ルーク!!あなた達はこの雑魚どもをなんとかしなさい!!」
「うん!!」
「わかった!!」
その彼らの前に立ちふさがるのは、ピオニーを浚った一派の手なずけたらしい魔物ども。
ジェイドは走りざま邪魔な魔物をなぎ払って二人に命令すればそのまま後ろを振り返らずにすすんでいった。
「一匹でもこちらに寄越してごらんなさい?神の雷を・・」
「絶対っっっに!!全部倒すから!!」
ジェイドの恐ろしすぎるその言葉をルークは全部言わせる前に宣言すればジェイドのほうにむいたトレントに懇親の力をこめて雷神剣を打ちつけた。
ドォン、と音を立ててトレントは倒れた。
「しゃあっ!!」
と言うなんとも元気な声が聞こえてくるのを背にジェイドとディストは屋敷に急いだ。
「ジェイド!!二階です!!」
そのとき、椅子に乗っていたディストが二階を指してそう叫んだ。
ジェイドもその言葉に二階を仰ぎ見た。
と、その瞬間。
ガシャーーーンと音を立てて二階の古めかしいその窓が割れた。
そろそろ山場!!+本当か?