殿下と仲間達
□思い
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「だから、さ。」
「俺に、『お前』を覚えていて欲しいってんだろ?」
「………うん。」
「………バーカ。」
当たり前だ。
そうピオニーは笑ってくれた。
「有難う。」
やっぱり。そう言ってくれると思った。
来て、良かったよ。
「では、導士。こちらへ」
「……わかった。」
目の前には、フォミクリー。
『僕』を作る、機械。
それと同時に僕は死ぬ。
だけど。
「バイバイ、アリエッタ。ピオニー。
有難う。」
思い出は残せたよ。
後は、宜しくね。ピオニー。
その言葉は機械音と共にかきけされ、イオンは目を閉じた。
そして、命は消えたのだ。
終。
気が向いたら続き書くかもね。
オリジナルイオンとピオニーは知り合いだったらいいのにな。みたいな話。