殿下と仲間達
□キセキ
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まず、現時点はここ。タタル渓谷。
それは、記憶のままの姿で向かえ入れてくれたからよくわかった。
次は今が何時かということなのだが。
グギュルルルルゥ・・・・・
「・・・・・・腹減った・・・・」
考えるよりも早く、ルークのお腹が緊張感も何もない音を立ててルークは頭を垂れた。
一体いつから自分は何も口にしていないのか。
腹を撫でながら考える。
「・・・・ま、いっか。ちょっくらここらで稼いでエンゲーブでなんか買うか。」
しかし、そんなことを考えても何にも役には立たないとルークは判断し、世界から自分が消えるときに装備しっぱなしであったローレライの剣を片手にきっちり握りしめて立ち上がった。
戦いのスキルは無くなってはいない。
ここらの魔物など今のルークにとっては一人でもなんの問題も無かった。
問題があるとすれば。
「に、しても腹がへったなぁ・・・・」
と、言うことだけで。
ルークはこれから始まる大変な旅を知りもしなかった。
それを知るまで・・・・・あと、2時間弱。
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