殿下と仲間達

□キセキ2
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そして、知ることになる。



「え。」

まず、ルークの口から出たのはその一言。





「ただいま戻りました。」

「ん。お帰り。」

「ようイオン。邪魔するぞ。」

「・・・別に来てもいいけど見つかるなんてヘマはしないでよ?」

「はっは。しないしない。」



ルークと二人を軽々と運び、次にフレスグルフがたどり着いたところとは。

「所で、このお客さんは?なんかいかにも状況がわかっていません、助けてくださいって顔をしてるけど。
・・・どこで誘拐してきたわけ?」

にっこりと。
椅子に腰をかけながら、ピオニーを見るのは。

「失礼だな、付いてきたいといったからつれて来たわけであって誘拐なんかするか。」

「・・・いお、ん?」

緑の髪に白い法衣を纏った、まだ幼さの残るイオン、その人で。
つい、彼のレプリカである自分の知るイオンが死ぬ瞬間を思い出して目を潤ませたのだが。


「あの、そこ邪魔です。」


感動に浸る時間無くアリエッタに呆然と突っ立っていた窓淵から中にと押し込められてルークは受身を取る暇なく床に顔から正面衝突をする羽目になったのであった。








「へぇ、じゃあ君は未来からきたんだ。」

「うん、まぁ・・・・」

さらりとそういわれたらルークはどういえばいいのか、その先を見失う事となった。




座ってよ、と促されるままにソファに座れば、当たり前のように陛下が給使なんて勤めてくれるもんだから慌てて自分がやろうとしたルークだったが、
イオンに笑顔で『此処は僕の部屋なんだからいいんだよ。それに今は僕が一番偉いんだから』なんて笑顔で言われて。


恐れ多くも皇帝陛下が入れる紅茶を飲む羽目となったしまった。
あぁ、こんなことがジェイドにバレたら天使のごとく笑顔で悪魔の如き・・・・なんて悶々と考えていたら、陛下に気にすんなよ、なんてウインクで返されて、うやむやにされてしまいそうな感じに目線をそらした。

「ふうん・・・ピオニーは未来の記憶があるって言うからまぁ信じられなくは無いけど。またなんでこんな時代に来ちゃったのさ。あんた、まだ本体は年端のいかない餓鬼じゃない。」


・・・あなたもまだ8歳なはずなんですが。

被験者イオンってどっちかっていうと、シンクに似てたんだな、なんて思いながらルークはハハハ、と乾いた笑みを浮かべた。

「なんだよ、お前だって年端もいかない餓鬼だろ?8歳児の言う言葉じゃねぇよ」

コポコポと紅茶をカップに流し込みながらいうピオニーに向かってダアト最高司令官による音叉の打撃を目の当たりにしたルークは言葉にしなくて良かった、なんて心の中で思っていた。










ついでに。


「イオン様を馬鹿にしたら許さない・・・!」

「ちょっ、待てアリエッタ!今の葉ただ本当の事を言っただけだろうが!!」


アリエッタからも一撃を食らうピオニーを見て、本当に言わなくてと買ったと思うルークであった。







ルークありえないものを次から次へと発見していきます(笑
出来れば彼には幸せな結末にしていく予定です。
ちなみにオリイオとかレプピオと出ますから。
既にオリイオは出てますがね。えっへっへ。
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