聖なる炎と陛下と仲間達

□愛にして
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『馬鹿ですね!!あんなやつのためにどうしてあなたが死ななければならないと言うのですか!!』

ーーーおや、あなたもそう思いますか?私もそう思いますよ。

『兄さん・・・もういいわ。お願い、戻ってきて?あなたはもう十分戦ったじゃない』

ーーーネフリー・・・すまない・・・

『俺のために死ぬことは無い。お前は生きろ。いや・・・生きてくれ・・・。誰の為でもないあ、俺の為に。今まで、ありがとうジェイド』

ーーーピオ、ニー・・・



「誰だ!!・・・!?貴様、ネクロマンサー!!まだ生きていたのか!!」

ジェイドに気がついた兵士が叫べばジェイドの前に兵士が群がってきた。
それを見てジェイドは口元を吊り上げる。

「おやおや、死に掛けの軍人に対して、こんなにも兵士が必要ですか?
・・・いや、今の私の前では足りないかも知れませんねぇ。」


ピオニーに合いたい。
もう一度彼のあの太陽みたいな笑顔をみたい。

今さらになって、やっと気がついた。

ピオニーの傍に、ずっと居たいと思っていたのは、彼ではなく私だったのだと。


「あぁ・・・邪魔ですよ。」

既にフォニムの制御の役割を果たしていた眼鏡は割れてどこかにいってしまったらしい。
が、ジェイドにとって。それはもうどうでもいいことであった。
既に自分以外皆敵。
譜術を制御する必要が無かったからだ。

「全てを切り刻め・・・タービュランス」

詠唱を敵の攻撃を食らう前に放てば、近くのフォニムを己のフォニムが勝手に取り込みだし、暴走して当たりを破壊しながら、文字通り、敵の全てを切り刻んだ。

そうやって、ジェイドはまた血に濡れた道を歩き出す。


「まったく、・・・私はいつも無くしてから気が付くんですよね。」

そう、自分は。

「ピオニー。あなたが好きだったんです。」

自分がマルクトに軍人として軍にいれたのも。
こうして何もかもを失っても最後まで、残っているのも。











あなたに会いたいから。

他のことなんて、どうでもよかったんだ。



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