聖なる炎と陛下と仲間達
□朝のひと時
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「眠い・・・」
折角研究の結果を報告に来てやったというのに、
彼は。
「〜〜〜〜っ。そろそろ起きなさい!!ピオニー!!」
すぴすぴとあまりに気持ちよさそうに寝ていて、ディストは腹を立てた。
たん、と彼の顔の横に手を置く。
金の髪が手にかかる。
やわらかく、日に当たってふわりと良いにおいのする、その髪の毛。
「・・・・・・襲われても、文句、言えませんよ?」
彼のことは嫌い、だった。
ジェイドを奪っていったから。
自分には何ものばかり持っていたから。
心が・・・何故か揺さぶられたから。
自分に優しくするから。
ジェイド以上に、
・・・・・・見て、しまいそうになったから。
「・・・ん、ぁ」
ディストは、その寝息の漏れる唇を軽く押せば、自分の唇を押し当てた。
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