聖なる炎と陛下と仲間達

□朝のひと時
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初めての口付けは思っていたよりも柔らかくディストの思いを更に大きくさせた。

「ん、んんん・・・」

苦しいのか、軽く身じろぎする相手の唇を追って己の口を更に大きく開ければ相手の口を覆うようにして唇を塞ぐ。

ぎし、と二人分の体重を受けたソファが音を立てた。

手が、無意識に彼の服の中に入る。
足が勝手に彼の足の間に己の体を入れようとする。




だけど。


「ぁ・・・・?サフィール?」

ようやく眼が覚めた男にディストは笑みを向けた。

「おはようございます。ピオニー」

「あー?あぁ、おはぶっ!!?」


眼を覚ます前に体を離してやり、まだ寝ぼけたその表情にため息一つ付きながら書類の束を相手の顔に容赦なくぶつけてやった。

「な、何しやがんだサフィール?!」

「うるさいですよ、おきないほうがいけないんです」

鼻を押さえながら抗議する相手に行ってやれば部屋を出た。










「・・・・・・早く、起きなさい。でないと・・・」

触ってしまった唇が熱くて、ディストは唇を押さえた。




サフィ→ピオ。
一方通行な思い。そのうち耐え切れずに襲っちまえばいいさ!!



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