聖なる炎と陛下と仲間達
□経済効果の上で
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「・・・ほんとに、強いのかよ。」
その様子がまた、ただしたくないようなだけがするのだが。
「えぇ。」
にっこり。
うそ臭い。
そう思ったのはガイも一緒だったはずだ、とルークは思う。
「じゃあ、一戦だけ俺と戦えよ!強いんならストレート勝ちだろ?」
だからこそ、ルークは卓球の板を片手にフフン、と鼻で笑いながらそういった。
こうすればジェイドも折れるしかないはずだからと。
「・・・・仕方ありませんね。」
「やった!!」
ルークの作戦は見事成功・・・・
「では、ルークが負けた場合ナタリアが今日作った料理を一人で食べていただきましょうか。」
「・・・・・・・・・やっぱ、いいです。」
しなかった。
「おや、いいんですか?まぁあなたなんて一分もあれば十分ですがね。」
「ムーカーツークー!!!!」
こんどは自分がさっきしたように鼻で笑われてしまい、ルークは頭を掻き毟った。
しかし、だからといってジェイドに立ち向かうことはしなかったが。これで戦いあっさり負けてしまった場合ナタリアの素晴らしき料理が待っていると考えると勝負には出れないと言えよう。
「はっはっはっは。ルーク、じゃあ俺が相手をしてやるよ」
「へい・・・フランツ・・・」
そんなルークにピオニーは掻き毟られた頭のグシャグシャになったところを手櫛で整えてやりながら名乗り出てきた。
「ジェイドほどじゃないが、毎日誰か彼かに相手させているが、まだまだなところは多いんだがな。どうだ?」
にっこり。
笑いながらに言われて、ルークはどうしようか迷った挙句、頷いたのであった。
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