響き合う物語
□お勉強をしましょう
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……あれ?俺さま今日外に出して貰えないっしょ。これじゃあよ。
天使様への提示連絡があんのに……なんて考えていたら、また来訪者。
「アホ神子ー。これ教え…あれ、やっぱりロイドここにきてたんだ。」
「あ、ゼロスだ、お邪魔しまーす」
ジーニアスとコレットだ。そして二人の手にも明らかに宿題らしき本が。
つか、がきんちょ。てめぇまでくんのか?
コレットちゃん、ここは俺さまの部屋なんだからいるのは当たり前でないんですか?
「おいおい、俺さま今日は臨時講師の日ですか?」
ちょっと固まっていれば、ちゃっかり勝手に好きな位置に座って教科書やらノートなどを広げる始末。
それを見てゼロスは更に頭が痛くなるような感覚を覚えた。
「だって、ロイドだけだったら心配じゃん」
「そうだよー抜け駆けは駄目なんだからね!」
「な、なんだよいいじゃねぇかよ!ゼロスが一番いいんだからよ!」
「……いやいやいやなんに話をしてんのかなぁ、君達?」
なんか、違うんだろうけど自分が取り合われてるように聞こえるのは気のせいだろうか、とゼロスは思う。
「ほら、早くこっちに座れよ!寝れなくなっちまうだろ?」
「ゼロスも一緒にやろ?」
「僕は早く寝たいんだから早くしてよね!」
にっこり笑っていうロイドに、コレットが自分に差し出すゼロス専用とリフィル先生の文字で書かれたノートに、ジーニアスの問題の催促に、あぁどっちにしたって眠れない夜だと思いながらゼロスはへいへいとやる気無く三人の真ん中に座った。
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