響き合う物語

□竜に乗ろう!!
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「……なぁ、しーな」

「なんだいアホ神子」

唯一その戦争に参加していないしいなは壁に寄りかかり永遠に続くのではないかとも思える不毛な争いを見ていた。
その際にゼロスに声をかけられ、同情と軽い嫉妬も込めて声を返す。

それにくるりとしいなにゼロスは向き直った。

「俺さまって…………そんっっっっなに、信用ない?」

「…はぁ!?」

「だって、……俺さま一人だとまた裏切るって思ってんだろ。あいつら」

俺さましょぼーん、なんて頭を垂れているゼロスに対し、このあまりの鈍感ぶりにしいなはゼロスの頭を見て呆然とした。

明らかに、違うだろと言いたいのを抑えて。
確かにこの男は、自分達を1回裏切っている。

だが、この男なりに迷った結果だと知った今、助けてくれたこともあり水に流していた。
それは他のみんなもそうだとしいなは思っている。



だが、この男は違ったらしい。

あきらかに、落ち込んでいる!
ちゃんと喧嘩の内容を聞け!としいなはいいたいのをなんとか抑えた。

「まさかロイド君まで俺さまを信用してなかったなんて……フラノールで俺さまを信じるっていったくせに…!」


いきなり温度が急降下したのしいなは感じた。
前の男は放置するととことん落ちる!としいなはすぐに判断した。





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