響き合う物語

□竜に乗ろう!!
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「ろろろロイドーーーーー!!!!」

「あ?ぐぇ!!!」

しいなはダッシュでみんなと論闘を続けていたロイドの傍に行けば、その白のひらひらを掴み黒いオーラを出し始めたゼロスに向かってぶん投げた。

「あぎゃ!?」

「おわ!!」

見事それはゼロスの背中に命中した。

「あんたが責任とっていってこい!ルインの全員分の武器だヨ!」

そう言って二人を飛ばした。
後ろでみんなが何でロイドなのさと文句を垂れているが、はっきりアホ神子のあの状態を打破できるのは、ロイドしかいないとしいなは思った。

「…わかった!行ってくるな!!」

「ちょ、俺さまは……!」

「ほら、後ろ掴まれって落ちるぞ!」

「ひぎゃーーーー!!!」

まだいじけていたゼロスであるがご使命されてご機嫌なロイドの素早い動きには付いていけなかったらしい。
あっと言う間に空に舞い上がってしまった。
高い位置でギャイギャイ言い合う声を聞いて、しいなはやっと息をついた。








「まったく…なんであたしがこんな事…」


その声は疲れを帯びて空に消えたのである。







終わり。



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