聖なる炎と陛下と仲間達
□幸せのとき
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……最近、ガイが良く自分の事を気にしてくれているのはわかっていた。
いままでも確かにそうだったが最近は、それ以上に。
前線に立ちすぎていたら、必ずそばに来てフォローしてくれて。
傷ついたらお笑顔で疲れって言いながら、一番にグミを提供してくれる。
料理も一人じゃ出来なかったら、手伝ってくれた。
みんなに怒られても、ガイは俺の頭を撫でて「次に頑張れよ」と励ましてくれて。
でも、それは今まで育ててきてくれて、その延長腺だとずっと思っていた。
だから、告白されるなんて思っても無くて。
「……や、でも、お、俺…?」
ぽかんと暫くガイの顔を見詰めていたがふと意識を取り戻すとガイを困った顔で見上げた。
しかし、ガイはそんなルークの手を掴めばその甲にキスをしてきた。
「そう、お前だ」
「お前だから好きになった」
「お前が可愛い」
ガイの一言一言がルークの中にしみこんできた。
今まで誰からも自分を認めて貰えなくて、認めてもらうことに必死だったから余計にそうなのであるけども。
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