聖なる炎と陛下と仲間達

□mission!!
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こんこんと何回かドアを叩いて中に誰もいない事を確かめる。
しん、とした中の静寂に二人は誰もいない事を確かめてから中に勝手に入るべく扉のノブに手をかけた。




「……失礼いたします」

小さな声でそうティアが言いながらドアを開ければ二人はこっそりと中に入る。
予想どうり、中はものけの殻だった。

「よっし、じゃあ探すわよ!陛下の贈り物!」

「ネフリーさんの話だと、小さな水晶のようなものだったって言うことだったわね……。自宅じゃなくてこっちにあればいいんだけど……」

その様子にアニスがガッツポーズをとれば、さっそくまず、机の棚を漁りだした。
それにティアも本棚の中を確認しながら言う。

そう、大佐の近くとは言ったものの、大佐の家にあるかも知れないのだ。
そうなるともう二人に手出しは出来ない。
(というか、家に行きたいと言ったら絶対に何かを感ずかれると二人は思っていた)





「大丈夫だって絶対こっちにあるよー!ってかやっぱり大佐っていいペン使ってるなー」

ごそごそ漁っていれば、綺麗な特注品のような万年筆やペーパーナイフ、と言ったものも出てきてアニスはついついそれを見やる。







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