殿下と仲間達

□悲しい真実
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おまけ




で、現在。



「……と、言うわけで陛下。戻りますよ?」

「なんでガイラルディアが俺を迎えにくるんだ?」

「旦那から貴方を探してくるように頼まれて。」


「………分かった。じゃあ戻るから先に行け。」


現在、グランコクマ庭園。ピオニーはここで彼の愛する六匹のブウサギと戯れていた。
そこに迎えに来たのは伯爵の地位を与えて貰った、ガイ・セシルことガイラルディア・ガラン・ガルディオスである。




「一緒に行きますよ。また逃げられたら困りますし。」

「嫌だ。一緒になんて絶対嫌だ。」

「陛下。」

「ならブウサギを連れてけ。俺が戻って来なかったら……ジェイドに引き渡してもいい。」


ガイは最近思う事がある。
このグランコクマ皇帝、ピオニー・ウパラ・マルクト九世陛下は自分の事が嫌いなのではないか、と。
何故なら、ガイが来るといつも彼は眉間に皺を寄せ今のように邪険に扱うのだ。


実は其れがピオニーがガイの背に嫉妬し、隣に並ばれるのが嫌いなだけなのだが、ガイがそれを知るよしはない。
(ジェイドはこの方が楽しいからと絶対に教える事はないし、ピオニーも言うはずがない。)
故にガイはいつもこの目の前に悩まされる事になる。



「ほら、我が侭言わないで下さいよ!!帰りますよ!!」

「嫌だーー!!!ガイラルディアのあほーーー!!!」








結果、ガイは皇帝陛下を羽交い締めにしてズルズルと王宮の死霊使いがまつ執務室と連れていくのである。



「ガイラルディアなんか、大嫌いだぁぁーーー!!!」




そして皇帝に毎度そう言われ落ち込むガイラルディアなのであった。



おしまい、

く、くだらな………!!
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