頂き物

□愛してる
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「っぁ…あ、あぁ、ひぁ…ッ!」
「くっ…は、ぁ、きつ…」

ずぷりと独特の水音を立てて挿入されたペニスをきゅうきゅうと締め付けながら初めての指とは違う圧迫感に呼吸は乱れていたが、ゼロスは嬉しそうに笑った。

「ガイ…俺さまの、だよな…」
「うん、ゼロスのもの。ゼロスも、俺のだろ?」

見つめ合いながらどちらともなく唇を触れ合わせ、深い口付けを交わしながら腰を揺らし始める。ゼロスの足はガイの腰へと絡められ、辺りにはしばらく嬌声と荒い呼吸、水音だけが鳴り響いた。



「あー…疲れた…腰痛い…」
「気持ち良かったなぁ…」

行為が終わり二人してベッドに寝転がりながら、ゼロスは腰を押さえて俯せガイは満足そうな笑顔で隣に仰向けになっていた。

「…ゼロスは気持ち良くなかった?」
「んなの、聞かないでほしーんだけどなぁ…気持ち良くなかったとか言ってやるぞ、んなこと聞くと」

枕代わりに組んだ腕に顔を埋めながら悪態をつくも、ゼロスの耳は赤く染まっていて。それを目敏く見つけたガイはその耳へと唇を寄せて何事か囁けばにこりと笑って、抱き締めた。


気持ち良かったよ、またしようゼロス。愛してる。


ゼロスの耳には、いつまでもその言葉が残っていた。






END。

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