6万打記念小説
□大佐と陛下のXXX
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「だぁから、俺はスパに新しい施設を建設したいんだよ」
「ですから、その事に関しては特に文句はありませんがどうして視察に行く必要があるのかと聞いているのです」
「そりゃあ、楽しいからだろ?」
「却下します」
「…………」
「…………」
取りあえず、ガイとルークは2人がいると思われるピオニーの私室に向かっていた。
しかしその先から聞こえる言い争いに2人は扉の前で固まる。
「どうしよう、ガイ……」
「どうしようと言われてもな…」
ルークがガイの方を見上げて縋るように聞いてきても生憎ガイにもこの部屋に入らなくてすむ方法も見つからなければ、入って2人の言い争いに巻き込まれない自信も無い。
がりがりと頭を掻きながらガイがため息を付けば、ルークも大きなため息を吐いた。
しかし、そうしているだけでは何も始まらない。
時間を置いて来ても、今以上にジェイドの機嫌が悪化する確率が高く、そうなれば言い玩具にされて何も聞き出せずにアニスに何を言われるか分からない!(この前は自分たちのBL本だとか言うモノ、しかもR18指定のモノを読まされた)
「やっぱ……入るしかない、かなぁ……」
「早いうちに手を打っとかないと後から余計に大変な目に合いそうだもんな……」
前の時のアニスの仕打ちでさえきつかったのだ。
また同じ事をされたらたまったものではない。
ルークは決断すれば一度ガイを見あげ、一度頷いてからドアをノックしたのである。
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