6万打記念小説

□Noboby
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いい気味だ。


ユグドラシルは己が乗っ取った男の身体に居座ったままに笑みを浮かべる。
この男の身体を乗っ取ったのは正解だったとユグドラシルは笑みを浮かべる。あの時のロイドとクラトスの表情、特にクラトスのあの分鳥面が驚き、焦りの表情を露わにしていたのを思い出してくすくすと笑う。
アンナと言う名前の実験体の女を失って更に表情が乏しくなったが、クラトスと言う男はテセアラの神子の事になると息子のロイドと同じくらいの反応を見せる。




そこまで考えてユグドラシルは神子の手を見降ろした。

もっと、もっと。
あの裏切ったクラトスやここまで自分を追い詰めてくれたロイドに絶望を味あわせる事は出来ないか。

そして、この神子にも……














「そうだ……」





そして何事かを思いつけばユグドラシルは笑みをその顔に貼りつかせたのである。









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