6万打記念小説

□神子の悩み
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「で?どうしたんだよ?俺はゼロスが貧乳でも気にしないって言っただろ?」

「だって!だって、何で此処のメンバーッてば皆胸がでかいのがやたら揃っているわけ!?絶対に酷いからぁ!!」

うわーん、と後ろから泣きついてしがみついて来るゼロスにロイドはため息をつく。
最初の頃は村にそんなにおっぱいの大きい人はいなかったから(しいなは大きかったが)ゼロスやコレットと特には気にしてはいなかったのだが。
だが、時折己の胸の山の無さにゼロスが絶望して泣き出す事があり、そんな時はロイドの「貧乳でもゼロスが大好きだ」と言う台詞を言えば大体は顔を真っ赤にして「ロイド君がいいなら……」と丸くおさまっていたのだが。





このバンエルティア号にはいわゆる巨乳と言われる存在が多くいた。

この前、特にその中の2人、ディセンダーとミントが一緒のパーティだったらしい。
ついでに貴族の護衛中だというユーリも一緒だったらしく、そこで何の話からかユーリに「お前ってスタイルは良いけど貧乳だよな」と言う事をさらっと言われたらしい。

その場でゼロスがオーヴァーりミッツ状態になり、天使化してディヴァインジャッジメントを叩き落としたらしく、ミントが蘇生させたとか何とかそういえば言っていた気がする、とロイドは思う。



他にも、スパーダやチェスター達が誰が一番スタイルがいいかとか巨乳か、とか言う話をしていたのを偶然ゼロスとコレットが聞いてしまったらしく、そこにいるメンバー一致での神子2人は「A」判定にWジャッジメントが落ちただのと言う話もあった。


そんな事も累々にあり、ゼロスは現在また貧乳と言う事に対するコンプレックスをまた復活させてしまったのだ。(コレットもだが)




















「大丈夫だよ。ゼロス!だってゼロスはすっごくスタイル良いんだもん!私羨ましいよ……私もペッタンコだし、子供体型だし」

「コレットはまだ16歳だよ?アホ神子と違ってまだまだ成長できるんじゃない?」

「ちょ……!ガキンチョ!俺さまがこれ以上成長する事は無い、みたいな言い方しないでくんない!?」

ロイドと一緒にいたコレットがゼロスの腕を取ってフォローを入れるも、その様子をうざがったジーニアスがバッサリと切り捨て、ゼロスはまた大きなため息をついた。
「そうかな?」なんて己の胸を触るコレットに、プレセアが更に「ゼロス君と同じ遺伝子を持っているから……どうでしょうか」なんて冷静に言ってしまうものだから2人の神子は完全に落ち込んでしまうのであるが。








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