6万打記念小説

□神子の悩み
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「と、言う事で!!リフィル先生!貧乳ってどうやったら大きくなりますか!?遺伝子を覆せませんか!?」

「俺さまもどうやったら貧乳から脱出出来る!?」

「はぁ!?何を言ってんだよ!ゼロス、コレット!!」




そして2人の神子が向かった先、そこは科学部屋であった。
中にはいつものメンバー、リフィル先生と天才科学者ハロルド、ジェイド、フィリアがいた。
どうしても貧乳を克服したいと2人の神子は結託し、目線で何かを飛ばせばがっしり手を握り合って何処かに走りだしたのだ。
それをロイドは放って置けるわけがない。
(こうして2人の神子が何かを決意したときは大抵碌な事が起きないのだ。色んな意味で)
慌てて追いかければ、科学部屋を開けるなり叫んだ2人にロイドは慌てて声を掛ける。

だが。

「ロイドは黙ってて!これは私たち神子の、2人の問題なんだよ!?」

「そうだそうだ!ロイド君だってこんな貧乳よりボインちゃんの方が良いに決まってんだろ!?いっつもミントちゃんとかティアちゃんの胸ばっか見て!!」

「な!?見てないだろ!?」

「スケベ大魔王なロイド君は黙ってて!」

「そうだよ、スケベ大魔王なロイドに言われても嬉しくないもん!!」

「んな!?」


慌てて2人を止めに掛ったのに対し、濡れ衣な過去の事件の際に付けられた不名誉なスケベ大魔王と言う称号を叫ぶ2人にロイドは否定するも2人は聞く耳を持たない。
それどころかジェイドやハロルドに「なかなかやりますねぇ」とか「あんた淡泊そうで以外にやり手?」なんて要らぬ情報を与えてしまっていてロイドは唖然と口を開いたままに硬直してしまった。



「そうですねぇ……まぁ、作れなくはないですが?」

「ほんとに!?」

「マジか!!」

ジェイドがふと、そんな事を洩らせばゼロスとコレットは2人ともに食いついた。

「それより2人ともに矯正下着とかは試してみたのかしら?それで多少はアップ出来るんでないかと思うのだけれども」

しかし、ジェイドの薬は危険な事は百も承知。
同じ村の出身であるリフィルは2人の危険を悟って2人に声を掛けた。だが。

「あれは本来胸に行くはずの脂肪が他の所にいっちゃったのを本来の正しい胸の位置に戻すもんでしょ?2人とも余分な脂肪ないじゃない」

スパっとハロルドが斬り捨てた。


確かにゼロスもコレットも贅肉なんて存在は無いように見える。
2人でダイエットに勤しむ姿をよく見かけるし、ベッドで共に過ごしたゼロスの身体には贅肉なんてものは無かったとロイドは思う(肌はすべすべでさわり心地は最高であったが)

「て、言う事で矯正下着は却下ね。てかあんたたちの場合、天使化でマナが羽に流れるから一般人と比べて身体の構築からして違うと思うのよね。だからそこを調べたら少しは……」




























「お邪魔しましたーーーーーーー!!!!」

明らかに怪しい雲行きを感じたロイドはゼロスとコレットの腕を掴むとハロルドの「調査させて」の言葉を聞く前に科学部屋を飛び出したのであった。












(2人は貧乳でいいんだよ!!
俺がそれでいいって言ったらいいんだ!!分かったか!?)

(ロイドが貧乳好きでも他の人は絶対に違うよ?ね、ゼロスっ)

(ロイド君だって絶対に巨乳の方が好きなはずなくせにぃ……)


(だぁあああ!!もう!!)
















おしまい!!
泉堂 眞臣様へ捧ぐ!!先天性ゼロスの総受け、と言う事でしたが……うん?総受け?的な感じになってしまい申し訳ない!!(土下座
でも神子神子に振りまわされるロイドと貧乳に過剰反応する神子神子を書けて楽しかったり。
ついでにユーリとスパーダとチェスターはご愁傷様な内容でした(笑
リクエストありがとうございましたv







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