パズル

□10
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「その男は人間ではないだろう、だが始祖の隷長とも違う……何故そのような得体のしれないものを傍に置いておくのだ」

何があったのか、そして言われている事に一瞬ユーリには理解が出来なかった。


















アレクセイとの譲れない想いの違いから最後の戦いを挑み、どうにかこうにか相手に膝をつかすことが出来たかと思えば、空には大いなる厄災……星喰みの出現。
古代ゲライオス文明からの要らない置き土産がザウデ不落宮という「巨大結界魔導器」の力を失って姿を現したのだ。
その現状に狂ったように高笑いをするアレクセイに一発斬り付けて、そして巨大な聖核がアレクセイを直撃しそうになり……

レイヴンが、そのアレクセイの元に走りだして


………そして?



そうだ、落ちた聖核の向こうに消えたおっさんを探そうと反対側に向かおうとした際に、フレンの部下の猫目の…に、刺されて、落ちたのだ。

ザウデ不落宮から下の海に。


そして、視界が空からブラックアウトする寸前に、最近目に入ってどうしようもない綺麗な紅と、見た事のない綺麗な橙色が一瞬視界をよぎったがそれを確かめるすべも無くユーリに意識を失った。







ユーリ!!





と、誰かが己を呼んでいるのを耳の端に捕えながら。


















ACT.10







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