パズル

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「ユーリ!!無事だったんだね!もう……っ心配、したんだから!!ゼロスもだよ!?」

その後、ユーリはゼロスと一緒に宿屋を出て、直ぐにラピードと出会えばエステルとも会う事が出来た。嬉しそうに、泣き出しそうになりながら治癒術をかけてくるエステルに悪かったと謝って、ゼロスが大げさに会えた感動を長々口にすればエステルも笑って。
直ぐにパティとジュディスにも合流を果たす事が出来た。
そしてそのままその足で、アスピオに行き、研究に没頭していたリタに声をかければめいいっぱい怒られて。同じく泣きだしそうになっていたのに、ユーリは苦笑しながら頭を撫でてやった。


最後にダングレストでカロルとレイヴンにも会う事が出来れば、カロルからは泣きながらしがみ付かれてユーリは苦笑いをしながらもその抱擁を受け止めた。




そんな幸せな抱擁の中、ユーリが気絶している間の情勢は殆ど変わらず、空には不気味な星喰みが空を覆っていたが。その為、集まった彼らの目下の目的はあの、星喰みをどうにかする事、で。直ぐに取り組まなくてはいけない大問題だ。
感動の時間も直ぐに終了してしまえば、そのまま作戦会議と持ち込む事になった。



















「ユーリとゼロスが居なくなってから色々ザウデを研究して、……ついでにアレクセイと色々話してね、エアルを抑制出来そうな方法が、わかりそう……ううん、わかったの」

この話をまず聞いて、アレクセイが生きていて。ついでに一生騎士団監視の元でその知識と力をささげる事、という罪状が決まって既に働いている事にも驚いたが、リタが一緒に開発に携わっていた事にも驚いたものだ、とユーリは思う。
ゼロスとユーリ以外はこの事実はもう既に周知だったのか全く突っ込みも入らない為にユーリは何とか話の腰を折りそうになる口を押さえて外を見る事でどうにか事なきを得たが。


「……聞いてるの?ユーリ」

「あぁ、んで?」

そんなユーリにリタが問いかけてくるのに軽く頷けば、次にどうするのか、集まった宿屋の一室の壁に寄りかかりながらユーリは先を促した。

「……実験したいの。聖核を使って、エアルクレーネで」

一番安全なエアルクレーネはゾフェル氷刃海。その一言に大げさにおっさんが嫌な顔をしたのは大きく無視、しかし隣にいたゼロスまでもが嫌な顔をしたのに少しだけ気にしながらも直ぐに普段通りな顔になったので特に追及せずに進路を決定したのだった。














ACT.11













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