パズル

□ユニゾン!!
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今現在、ゼロスは思う事があった。
それは


「なぁんか、新しい事してーなぁ」





で。


今日の戦闘メンバーはユーリ、ジュディス、フレン、ラピードの力押しメンバー。
回復はラピードのアイテムだけなのだ(フレンもユーリも守護方陣があるがそれよりも力技に力量が向いている為、だが)それでもここら辺の魔物は殆ど弱いものしかおず、大体一戦闘に10秒もかかることなく終了していた。


そんな戦闘を何度も何度も今日は繰り返している。これもそれも、ユーリが「ベルセルクの称号を取りたい」と言ったのが発端。
それならば、どうせだから魔装具を強化しようとか、お金を貯めようとかコレクターブックやモンスター図鑑を攻略しようとか色々な案が飛び出てて来て、結局弱めの敵を永遠と殴り倒す一日となったのだ。
だが、それが楽しいかと言えば。

「暇……」

確かにユーリやジュディスなどの戦闘狂なら楽しめるものがあるだろう。
エステルも図鑑を埋めるのは楽しそうで、カロルもモンスター図鑑を必死に埋めているし、お金を集められるのにそんなに暇そうにはしていない。
リタは……気にせずになにやら黙々と研究をしていたし、ゼロスはする事が無く手持無沙汰な為に退屈さにため息を付いた。









と、ふと頭に浮かぶソレ。

目の前には、久々にゆっくりと時間を過ごせる事に鼻唄を歌いながら料理を使うおっさんの姿。ゼロスはにやりと口元に笑みを浮かべると寄りかかっていた木から背中を離せばそのまま、タンと軽い足取りで小柄なおっさんの傍にゼロスは近づいていったのである。




















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