パズル

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「……で?いいのか?」

「あぁ…それでユーリの気が済むなら俺さまは別にいいぜ?」




その後、売り言葉に買い言葉。
2人はそのまま一緒に宿をとり、その部屋の大きなベッドの上にいた。
正確にはユーリがゼロスを押し倒した格好となっていた。
暗い部屋の中、橙のやわい光を頼りにぼんやりと二人の姿が浮かぶ。


するりと手を頬に這わせてユーリが問えば、ゼロスは笑みを浮かべて何の抵抗も無く頷く。
その姿にユーリは何か言いたげに口を開くも、結局は口を閉じてゼロスを見つめた。





「……ただし、俺さまは感じられないと思うかんな」


そんなユーリにゼロスは先に忠告を口にする。
痛みも何も感じない身体だ。
快感なんて感じないのではないかと思って当然である。感じる振りは出来てもそれはすぐにバレてしまうだろう。
……いや、ユーリにゼロスという存在を諦めて貰うには感じない方がいいだろう。
だからこそ、ゼロスはあえてユーリをベッドに誘ったのである。









































『ACT.6』





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