聖なる炎と陛下と仲間達

□初恋
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はぁい、おっひさー!!可愛い可愛いアニスちゃんでぇす。

今日は、気になる大佐の初恋の人を聞きだそうと思いますっ!!応援してね、みんなっ。












「ねぇねぇ大佐、大佐の初恋の人って誰なんだですか?」

「・・・・・・は?」

「おい!アニス!!」

ここはグランコクマの宮殿、陛下のお誘いで宮殿内にある休憩所で談笑をしている際アニスはそう切り出した。
その言葉に吹いたのはルークとガイだ。
ガイはその言葉に真っ青になりルークは慣れない言葉に顔を真っ赤に染めた。

「あーにすぅ、どうしてそんな事を突然聞かれるんですか?」

「えへ、きょーみですよきょーみ」

もちろんみんなの前で、しかも陛下の前となればジェイドも滅多なことは出来ない。それを見越してのアニスの戦略でこのタイミングであったが。
その質問にティアがガッツポーズを見えない位置でしていたことは言うまでも無かったが。

「こ、こんな愛も減ったくれもない奴にそんあ初恋なんかあるかよ!」

「まぁ、大佐にも初恋ぐらいはあるんじゃなくって?どうなんですの?」

そして一度話しに花が咲くと止まらなくなるナタリアと天然で話を進めてしまうルークがいれば簡単に話は進む。
みんなの視線はアニスの思っていた通りジェイドにと集まった。


「・・・そんな人の初恋なんか聞いて何が楽しいのか理解に苦しみますねぇ」

「え、お前初恋なんてあったのか?」

「陛下、それは私に対し失礼ですよ」

そこで話をただ傍観していたピオニーが話しに加わればジェイドはにっこりと笑いながらピオニーを見た。しかし、ピオニーはだってよ、と反論に出た。

「お前、初恋ってのはその人を思うと心がきゅんとなったりとかするやつだぞ?他人に全く興味も持たなかったお前にそんな上等な感情があったのかよ?」

ジェイドの過去はそれは酷かった。それをこのメンバーで一番且つ唯一知っているピオニーはそう問い正した。その眼は明らかに疑いの眼差しであったが。

「失礼ですね、ありましたよ、それくらい。ただ幼心にそれを否定していましたが。当時の私にとっては必要のない感情でしたからね」

ずずっと煎れられたお茶を飲みながらジェイドはそういった。

「まぁ、では大佐は子供の頃に初恋をしていたのですね!!」

パンと手を合わせてナタリアが嬉しそうに言う。
隣でなんで女って恋の話がすきなんだろうとルークは思いながらナタリアを見た。




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