NOVEL

□涼宮ハルヒのBL
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「凉宮さんて、なんでモテるのに、彼氏いないんだろうね?」

おいおい、貴重な昼休みに話す話がなぜそれなんだ。

「それはだな…」

『あたしを呼び出すとはいい度胸ね。まぁいいわ。さっさと言いなさいよ』
『あの、俺と付き合ってください』
『あんた、男とSEXできる?じゃぁ、姉妹とは?あたしはね、普通の恋愛に興味はないの。ホモ、レズ、近親相姦、巨乳、貧乳、SM、スカトロ、etc…。とにかく、あたしは暇じゃないの。わかったら二度とあたしに話しかけないでちょうだい』

「と、言いながら、断り続けているからだ」
「へー、詳しいんだね」

谷口、なぜお前が知っている。

「こんなこともあったぞ」

『キョン、古泉君、いるわよね?!今日のSOS団の活動内容、決めたわ。キョンと古泉くんのエッチを、撮影するのっ!!』

何を言い出すんだっ。

『おい、ちょっと待てよハルヒ。俺達は男だ。そしてここは学校だ。無理に決まってるだろ』

なぜ俺が古泉なんかと。
ここには朝比奈さんがいるではないか。
いや、長門でも、ハルヒでもいい。
それなのに、なぜよりにもよって男の古泉なんだ。

『大丈夫よ、キョン。心配しなくても、ここは鍵も掛かるし防音工事もしてある。いくら声を出しても、平気だわ』

そういうことじゃないだろ。
って、俺が受け側なのか?
古泉なんかに犯されるのか?

『さぁ、始めましょうか。これ以上拒否して、涼宮さんの機嫌を損ねて閉鎖空間が現れても困りますから』

気色悪い笑顔を向けるな、顔が近い。

『おいこら、古泉。黙って俺の服を脱がせるな』
『優しくしてさしあげますから、僕に任せてください』

任せられるか、心配だっ。
あぁ、ズボンをずらすな、パンツに手を添えるな。

『なぜ俺が下なんだ』
『涼宮さんがそう望んでいるからです』

そんなに楽しそうな顔して…男の身体の何が楽しいのか、さっぱりわからん。
いや、わかりたくもないな。

『気持ちよくしてさしあげます』
『んっ…』

ぴくってなんだ、ぴくって。
いや、いきなり乳首を弄る古泉がいけないんだ。

『可愛い声で、鳴いてくださいね』
『あっ、やめ…古泉』

抵抗もむなしく、俺の自身は古泉に握られてしまった。
甘ったるく、いつもより幾分高い声が聞こえるが、俺のではないと信じたい。

『もう、こんなっていますよ』
『そ、な……見せんなっ』

こんなことなら、昨日の夜にでもヌいておくんだった。
俺の先端からはすでに先走りの液が垂れていた。

『気持ちいいみたいですね。そろそろ後ろもほぐしましょうか』
『そこは、ダメッだ…やめろ、やめてくれ……』

俺の瞳からは、自然と涙が溢れていた。
こんな醜態を、朝比奈さんに見られるなんて。

『いいわよ、古泉君。嫌がるキョンを無理矢理…凄く萌えるシチュエーションじゃない。もう、じゃんじゃんやっちゃいなさい』
『仰せのままに』

というわけで、調子に乗った古泉にあっさりと犯されてしまったとさ。
ちゃんちゃん。
って、納得できるか。

「ってことが、実際あったんだよな、キョン」

まず、なぜこれも、谷口が知っている。
そして、俺に話を振るな。
忘れたい過去を蘇らせるな。

「へー、大変だったんだね、キョン」
「そんなこと、本当にあるわけないだろ。谷口の冗談だ。いいか、本気にするなよ?」

あぁ、俺は必死だったさ。

「証拠のビデオもあるが?なんなら今、見るか?」

谷口ー。なぜそんなものを持っているんだ。

「やめろ、それだけはやめてくれ」
「キョンってば……。まぁ、抜けてるところも僕は好きだけどね」

国木田、なにか言ったか?

「そうだ、涼宮が、次は痴漢プレイにしようかしら。とか言ってたぞ」
「楽しみにしてるから、頑張ってね」

二度とあんなことするもんか。
次こそは逃げてやる。




END

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