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□天極峡花と美宮兄妹〜シゴトシュウリョウ〜後編
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月明かりに照らされた4人



名前も知らない少女
依頼屋

弟子



最初に口を開いたのは名前も知らない少女だった。

「私の依頼を受けるって…どうゆうことよ…」
少女の声を聞き月明かりに照らされた顔をみて烟舞が驚きの声を発した
「!要…先輩…?」

その声に少女ー…要泉は烟舞の方を向いた



「…!貴女…あの時の…あの仔達が貴女達に頼んだの…」


その呟きに焦ったように烟舞は否定する
「えええ、えとえと、あのひと達は関係ないんです…!私が勝手に…」

そこに烟栄が口をはさむ

「…要…泉さん。どうして僕達を襲ったんですか…??それから峡花さんはなにを知ってるんですか…?」



泉は黙り込み
峡花は聞こえていないかのようなバタフライナイフをいじっている
「きょ…」
沈黙に耐えかねた烟栄がもう一度問おうとしたとき要泉が口を開いた



「…は…自由は…殺されたのよ…あいつらに…!!」
泉の声は怒りに震えていた

「な…!殺されたって…!自由さんはフェンスの事故で…!!」
烟栄の発した事故と言う言葉に泉は怒鳴った

「違うわ!!あれはフェンスの事故じゃない!事故を装った殺人よ!!」



そこまで言うと泉は体を震わせ嗚咽をもらしながら再び黙ってしまった



その時やっと峡花が口を開いた

「こんなナイフじゃひとっこ1人殺せないわよ。殺せたとしても貴女の腕じゃ一人目でナイフが壊れてしまうわよ。…まぁ私なら10人はいけるけどね。」



やっと口を開いたと思えばグロテスクな事を言う峡花に三人は呆然とした


「それに自由はそんな事望んでいないわよ」



泉は自由と言う言葉にぴくりと反応した
「…あんたに何が分かるのよ…。親友を殺されたあたしの気持ちが…!!!」

峡花は月を見上げながら答えた


「分かるわよ。










自由に聞いたのだから。」












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