short

□LOVE or LIKE
3ページ/19ページ




「ちーちゃん、おはよぉ」



千晶という名前の私を、秋吉は勝手にそう呼んだ。誰も許可していないのに。



「ちーちゃんって呼ぶのやめてもらえます?」

「なんでやねん。ええやん、親しみやすいやろ?」

「関西の人ってみんなこんなに馴れ馴れしいの!?」

「俺、馴れ馴れしいかぁ?」



自覚がないあたりがとことん鬱陶しい。秋吉はパックのジュースを飲みながら、私の発言に首を傾げていた。

だいたいこんな顔してイチゴミルクを飲んでいるあたりも、私的には許せない。完全な偏見だけれど。



「地元では無口でおもんない言うて評判やってんけどなぁ…」

「は?あんたが?」



それならこいつの友達はどのくらい鬱陶しいと言うのだ。想像を絶する。
 
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ