short
□LOVE or LIKE
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「ちーちゃん、おはよぉ」
千晶という名前の私を、秋吉は勝手にそう呼んだ。誰も許可していないのに。
「ちーちゃんって呼ぶのやめてもらえます?」
「なんでやねん。ええやん、親しみやすいやろ?」
「関西の人ってみんなこんなに馴れ馴れしいの!?」
「俺、馴れ馴れしいかぁ?」
自覚がないあたりがとことん鬱陶しい。秋吉はパックのジュースを飲みながら、私の発言に首を傾げていた。
だいたいこんな顔してイチゴミルクを飲んでいるあたりも、私的には許せない。完全な偏見だけれど。
「地元では無口でおもんない言うて評判やってんけどなぁ…」
「は?あんたが?」
それならこいつの友達はどのくらい鬱陶しいと言うのだ。想像を絶する。