short
□未完成なぼくら
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キョウとスズは同じ公立高校に通っていた。
私は大学受験をしたくなくて、大学の推薦枠をたくさん持っている私立の女子高校へ入学した。
もし共学に通っていれば、私の青春ももっと賑やかだったかもしれないのに…なんて思いながら過ごす毎日。
女子高はとても楽しくて気楽で良いところばかりなのだけれど、やっぱりどこか味気なかった。
それはきっと「恋愛要素」が欠落しているからなのだと思う。
だけど1年前の春、私の味気ない毎日に、一瞬にして色がついた。
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