10/23の日記

13:58
悲しみの雨
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どうも、金色のガッシュムラです。


今日は面白い話ではありません。




今日は、ある少女の物語。




私は今、悲しみのど真ん中にいます。人生もゲームみたいにリセットできたらいいのに・・・。


私は今、小学5年。幼稚園からずっと一緒のさちこは友達でした。


私の何がいけなかったのでしょう。


突然、私に人生最大の不幸が訪れました。


・・・イジメです。


学校に行くと靴が無い。

もう大抵の事には慣れてしまいました。

教室につくと、私の目の前でチラチラ私を見ながらなにやらコソコソ話をしています。

私「おはよぅ。」

クラスメィト「・・・。」

返事はない・・・。

こんな人達でも、ちょっと前までは私の友達でした。

今思えば友達と思っていたのは私の方だけだったのかもしれません。

そう考えると自分の世界はとても狭く感じます。

友達はさちこだけになってしまいました。


そのさちこと遊んでいると、さちこに遊びのお誘いがあった。
私はその子の事は好きではなかった。私をイジメるから・・・。

さちこも前にその子の事はあまり好きじゃないと言っていたので、安心していた。

さちこ「ごめん。わたし行かなきゃ。一緒にいく?」

・・・行くわけないよ。

・・・知ってるくせに。

私「じゃ、私帰るね!」

今出来る、精一杯の笑顔を作って言った。

この会話が親友と思っていたさちこと交わす、最後の会話でした。


この日の帰り道、雨は降ってなかったはずなのに私の服の一部はズブ濡れでした。


私の居場所はどこにもありません。

みんなが楽しくお喋りをし、放課後の予定を立てています。

私には縁の無い話。誘われる事は絶対にありません。
誘ってみた事もあります。いい返事は返ってきません。
遊んだ事もあります。
でも結局は仲間はずれ。
途中で家へ帰ります。




なんで・・・なんで私だけ?

前は楽しく、仲良く遊んでたのに・・・。


その時の記憶があるので、今はより辛く感じます。


私は思いました。
こんな思いするなら最初から友達なんて作るんじゃなかった。
ずっと一人だったら、裏切られる事も、こんな辛い思いしなくてすんだのに。


私の目から、自然に涙がながれだしました。


どこで、くるっちゃったんだろう。



どしゃぶりの雨は私の涙を全部流してくれるのでしょうか。



私の声は、誰に届くのでしょうか。










今、私は深い海のなか。

ゆっくりと沈んでゆく体はどこまで落ちて行くんだろう。


薄れゆく意識の中で思い出すのは辛い時の事じゃなく、楽しかった頃の事ばかり。

私「あぁ、あの頃は良かったなぁ。あの頃の自分がうらやましい。でも、過去には戻れない。次はきっと・・・・・・・・・。」






私がこの世に残したものは、家族の深い悲しみだけでした。





おしまい。

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