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□Photo
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ユダたち4人は、地上の見回りという名目で降臨していた


「これ、凄く美味しいですよ
ルカも一口どうですか?」

「私はいい
レイが食べてくれ」

「もったいないですねぇ
美味しいですし、綺麗なのに…」

レイはクレープを食べ歩きながら、愚痴を零す

「レイ、この料理は天界で作れませんか?」

シンもクレープを食べている
レイに付き合って購入したが、なかなか気に入っていた

「たぶん作れると思いますよ
ただ、薄く焼くには技術が必要そうですが…」


「ふ…次はどこに行こうか?」

ユダが口を挟んだ
手には東京のガイドブックが握られている


「渋谷に来て、とりあえずクレープも食べましたし…あとは…」

「レイ…
クレープとは、この街の名物なんですか?」

シンは首を傾(かし)げた

「あ!
それでは、記念撮影したいです!」

「記念撮影?」

ユダはガイドブックをめくる

「ゲームセンターにある機械で、簡単に写真が撮れるそうなんです」

「…撮影してどうするんだ?」

ルカは不思議そうな顔になる
いまいち必要性が分からないようだ

「ふぅん…面白そうだな
いい記念になりそうじゃないか」
ユダがレイの話に乗ると、4人はゲームセンターを目指して歩き出した

* * *

ゲームセンターに入ると、けたたましい機械音にシンとルカは頭痛を覚えた

しかしそれに反してユダとレイはノリノリだ

「僕っ、ルカと写真を撮りたいです…」

レイはルカの腕に絡み付いて懇願する

「なら、俺はシンと撮ってくるよ
後で合流しよう」

ユダの提案に二手に分かれた

* * *
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