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□二人の夜
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「シン、読書中ですか?」
「レイ…
……また、こんな夜更けに来て」
レイの訪問に、シンの表情は曇った
寝る前の読書を邪魔されたからではなく、レイのこの先の行動を先読み出来るから…
「お邪魔しますね♪」
「や…っ、レイ!!」
レイはシンのいるベッドの隣りに寝転んだ
「レイっ!」
「一緒に寝たいんですっ!!」
「駄目です!
貴方は寂しいさを私で埋めようとしているだけじゃないですかっ」
「僕は…っ
……なら、シンの寂しさは、僕が紛らわせてあげますよ
…僕はユダの代わりにはなれないけれど…」
ユダ
その名前を聞く度に、シンの胸は熱く高鳴る
「私は…」
堕天され、ユダとルカのいない日々は、なんとも悲しいのだった
「…僕を受け入れてシン…」
「あぁ…いやぁあ…やめっ!」
「…温かい」
レイの冷たい指が首筋を撫で、胸飾りをいじる
「はぁんっ!」
「僕…少しは上手くなりました?」
「やめて下さい…っ
や…摘まないでぇ」
「脱がしますね…」
レイはシンの胸を口に含みながら、寝間着を脱がしていく
「あぁ…レイ
こんなことはやめましょう…」