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□衣装替え
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「レイ
お茶を淹れてくれないか?」
「あ…はい…」
「? どうした?」
亭主関白なルカは、いつもレイにお茶や食事は任せ切りだが、こんな風に歯切れの悪い返事をされたことはなかった
レイはいつもハキハキと嬉しそうにお茶を淹れてくれる
「あの、僕…新しいエプロンを…
それを付けて、お茶を淹れても…いいですか?」
「?
ああ、見せてくれ」
レイはもじもじと、新しいエプロンを持ってきた
「これは……」
ピンク色のフリルのエプロン…ルカは反応に困る
「あ、いえっ!
貰いものですよ! こんなもの…っ
…あの……ルカの好みではないですよね!」
「…ふ」
(着てみたいのだろうな…)
「ルカ…?」
「着てくれないか…
レイは似合うと思うよ」
ルカは気を利かせ、レイに着るように促す
「似合いそう…ですか!?
っ…僕は女性ではないんですよ!」
「……、…すまない…」
(相変わらず気難しいな…)
「…でも、ルカがそういうなら…着てみても…」
レイはもじもじとエプロンをいじる