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□課外授業
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「っ…はぁ…はぁ…」

レイは呼吸が上がり、疲労で心身共に疲れ果てると、地面にへたりこんでしまった


「少し休憩しよう」

「っ…はい…」


「……」

「ルカ?
どうかしましたか?」

必要に視線を受け、レイは困った顔になった

「あ…いや…」

「?」


ルカは一生懸命に、自分の指導を受けてくれたレイが可愛くて、抱き締めたい衝動に駆られていた

汗で顔に張り付いた髪の毛も、何だか可愛く感じる


「…さぁ、そろそろ再開しよう」

「はいっ
そろそろ技の練習がしたいです!」


「…いや、今日は基本の見直しにしよう
先ほどの復習だ、構えてみろ」

「…」

レイはさっとすぐに攻撃に移れるポーズをとった


「…足はもう少し開いて」

「はいっ」

ルカが意地悪に太ももを撫でる
しかし、レイはルカの悪戯(いたずら)には気付いていない


「…背筋も伸ばすんだ」

「ひゃんっ!?」

ルカの指が背骨をなぞると、レイは小さく悲鳴を上げた

「そんな声を上げて…」

「違っ……」


「"ここ"もどうにか…なっているんじゃないのか?」

ルカはレイ自身を撫でた


「んああぁ…っ!?」
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