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□記憶喪失
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「ほら、シン見てくれ…俺たちは恋人同士だったんだ
食器も歯ブラシも2つずつあるだろう?」

「…それは予備に私が用意したものですよ?」

シンの記憶は無茶苦茶に改ざんされているようだった


「では、これはどうだ?
ベッドに枕が2つあるだろう、これは俺とお前が二人で寝るような関係だったからだ!」

「!!? なっ、なにを言っているんですか!!
適当な嘘はやめて下さいっ」

「では、このゴミ箱を見てみろ!
昨日、お前が出したものを俺が拭いたときに使ったゴミが入っているだろう!」

「は、破廉恥な…っ!
そんな事していません!!」

ユダとシンは口論が続いた


「…記憶はなくても、お前の体は俺を覚えているはずだ」

「っ!?
うゎあっ! や、やめて下さいっ!」

ユダはシンをベッドに押し倒すと、抵抗するシンの上に覆い被さった


「シン…」

「ぅ…」

シンはユダの美しい顔に目を奪われた
垂れ下がった赤い髪の毛がシンの顔に掛かる
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