Novel:real

□踊らされているのは…
1ページ/2ページ





「こぉーいち」
「ん?」
「…なぁ、聞いとんの?」
「ん?」

依然と雑誌に目を向けたままの、相方。
…あ、皆さん、申し遅れました。K●n●i K●dsの堂●剛です。

ちょっと、聞いてくれます?

さっきから、この人が僕のこと無視するんです。
いや、別に好きな事(F1)に夢中になってても良いんですよ。
良いんですけど…

…いい加減、僕のことを撫でながら雑誌を読むの、止めてもらえませんか?(怒)

人の身体とF1を同じ様に扱うって…

どんな神経してんですか…?

もう、我慢の限界です。…怒っても、良いですよね?
じゃ…じゃあ、行きますよ…


「光一」
「ん」

…ちっ(←舌打ち)

「光一っ!!」
「おっ…おう、何やねんイキナリ…びっくりしたやないか」

いやいや、さっきから呼んでますし。しかもアナタ、あからさまにわざと無視してたでしょう。
…ちゃっかり、僕を撫で回していた手はひっこめられてるし。

「…もう、ええ」

さっと立ち上がり、扉へと向かう。

あんまし僕をなめてもらったら困るわ。知ってんねんで、出て行こうとしたら、焦って引き止めようとすることくらい…


…あれ?

何も起きない?

光一の方を振り向く。

こいつ…普通に雑誌読んどるやないか!
なんで!?なんでや!?
もしかして…冷たくし過ぎたかなぁ…(落ち込み)
謝らな…アカンよなぁ…?

「光一…」
「………」

うわぁ、ホンマに怒っとんのかなぁ(汗)
泣きそうになりながら訴える。

「こぉいちぃ…」
「………」
「…ごめん…な…?」
「………」

本気や…本気で怒ってる!
どないしたら…

「って…ぬおっ!?」

頭と背中に激痛が走る。何や…何が起こって…

「剛…」

僕を見下ろす光一の表情には、怒りすらなかった。

「よく出来ましたw」
「は?」

この後この変態なおっさんに、蹴りを入れてやりました。


by つよし









オワレ
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ