* 頂物文 *

□ワンス クリィズィ
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「ほら、僕のペニスを銜えて」


仰向きの無駄な格好から腰を起き上がらせ、その目の前にズボン越しからでも見張るほどに成長を見せた自身を突き出し、手を使わずチャックを下ろせと目で訴えた。
羞恥ですでに目を潤ませた神田は、しかし睨みつけながらもその行為に拒否をしてみせた。


「っ誰が、、こんなモヤシやろぉのなんてッ…ぐぅ゛っ!!?」



煩い言葉を出す唇を掌で覆いながら、冷ややかな視線は確かにその奉仕の強制を強いた。
最初からキミに選択権も拒否権もない、あるのは従うべき愛あるセックス


「さぁ、シて?」


にっこりと、全員共通の笑顔を投げかけ先を促す。
赤くなった場所を隠すかのように、神田の顔は下へ下へ
目的の場所での口淫のために、歯と舌と唇を不器用ながらも使い、ぶるりと顔を出したそれを前に生唾を一つ、そして、人生の意を決したかの如くしかりと目を瞑ってその口内へとグロテスクな男性器を招き入れた。



「ぅ…わ、、これは予想以上に……」


続く言葉は快楽への褒め言葉
実際のところ、まだ銜えただけだというのにも関わらず、大好きな人の口の中に自分が入っているといやらしい考えを持っただけで、永延僕のペニスは大きくなり素直な反応を示す。
頬張ったその口端からはごぷごぷとだらしなく零し、それでもこれ以上入らないと潤んだ目で見上げられれば、もう、理性のたかが外れる



「んんーっん゛ー!!」

「神田が悪い!僕ばっか焦らすから!!」



両頬を包んで、その顔を前後に揺すれば必然と神田の口の中のモノが出し入れされる。
ずぷ、ずぷ、と水音が鳴り、弱弱しくその腕に手を添えて前後運動をやめさせようとするけど、その前に喉に届くくらいペニスを押し込んでしまえばこっちのもの。


熱々の精液を粘射して、後はそれを残さず飲むようにと現在の神田には少々無理難題を押し付けて、再び吐き出したくなる欲に耐えながら飲み終わるのを待つ。
息が出来ないのか、ガタガタと震え始めたその支えの腕に同情してか、ようやく呼吸器官の重大な場所を開放してあげる。



「げほっゴホッつ!!う゛…ェ、、」

「ちょっと。うェって傷つくな」



どうでもいいと感じながらも一応言っておくも、信じられないといわんばかりに神田はその綺麗な瞳から雫を流した。
これだから、僕は神田にめっぽう甘い。自分でも自覚するさ、本当に。




「ごめんなさい、ごめんね?神田」

「はぁっはぁっ、はぁ…ん、」



息が荒々しいのだって構わずに唾液を流し込みながらのキスを落とせば、神田も蕩けた表情でそれを受け取る。
長く長く、そして深いキス。ただそれだけを繰り返して、互いの口内と口周りがねちょねちょになるまで続け、最後は舌を吸い上げながらの開放。
シロップのように滴る糸が扇情的で、もう一度その濡れた唇にキスしたくなった。




「はッ、ー、はーッ、、もやひィ…」

「最高だよ、神田」



もはや体には快感という言葉しか残っていないのだろう、少なくとも、理性はなくなっている。
……本当に、かわいいなぁ。
食べちゃいたい。食欲的にも、性欲的にも






「慣らさなくても……入りそうだね」


熱く濃厚なキスのお陰でその場所はすでにとろっとろ。
ハクハクと口を動かし、まるで中に早く入ってくれと誘われているみたい。



「あひゃ…っ、ぁ」

「うわ…宛がっただけなのに中に引き込もうとしてる……えっちだね、神田」

「そンな、、こ、あぅうん!!」



その誘いに乗らないのは男としての恥とプライド、そして劫火の如く煮えたぎった性行為に対しての、神田との繋がることに対しての執着心。
ぬぷぬぷと中にめり込ませ、少し入ったところで一旦全てを抜けさせ、ぬ、ぬ、と入り口付近で擦り付ける。
その熱さと焦らしに耐えかねて、神田は先を急かすように腰を回した。



「あっは…、……僕の、挿れて欲しいの?」


「んっ早く、早く入っていいからぁ」


「入っていい?入って欲しいんじゃなくて?」



膨大した自身を差し置いて、さも神田のみが乱れているような口調をすれば神田は瞳を閉じて首をいやいやと振る。
小さな仕草ですら僕のペニスがこんなになっちゃうんだもの、でも、淫乱な神田が手伝っているから神田のもそれは結構辛そう。



「アレンのペニスをユウのお尻の穴へ入れて下さい、て言えば好きなだけあげるよ?」



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