番外編

□0.5話
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また昔話をしてあげる













あれはまだ、ボンゴレ狩りなんてなかった頃

僕が守護者なんだって自覚をしだした頃
















「恭弥、コレ」










おずおずと差し出された細長い箱












「何コレ?」

「…プレゼント」















プレゼント?

確か今日は祝日で学校が休みで…









「あ」









そうだ『誕生日』
















「よく覚えてたね」

「もちろん」





「開けていいの?」

「気に入るといいんだけど…」












微妙に噛み合ってない会話を無視して箱を開けると何もついてないネックレス











「…?」





目の前のチェーンを見ながら首をかしげた







「それね、ボンゴレリングをかけてもらえるかと思って、指につけるの嫌いって言ってたでしょ?」

「ホントによく覚えてるね…ありがとう」










お礼を言うと微笑まれて、僕はその場で指輪をチェーンに通して首から下げた







よくよく見るとただのチェーンではなく所々細工された部分がありかなりいいデザインだった











「名前?」











細かすぎてよく見えないが隣り合ったパーツに守護者名前が









「皆ずっと繋がってるの、一緒にいるんだよ?」













































―ブチッ


















数年後のこの日

突然チェーンが切れた











切れた理由は分からなくて

君に言い出せなくて







言い訳のためにリングを指にはめるようになった




切れたチェーンを毎日のように眺めた










切れた箇所は…



















君と僕の間


















数ヶ月後あの別れの日を迎えたんだ…

















今思えばあれは別れの前兆だったのかな


















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あえて言うなら0.5話ですか。
誕生日なのに暗い;;;

甘めなのは本館にUPしました。この連載のヒロイン(大人な方)設定なので、よろしければそちらも読んでみてください!




再UPH20・6・3

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