番外編

□0.0002話
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昔話をしてやるよ








あれはリング戦が終わってしばらくしたときの事
















「スクアーロ!早く!」

「はぁ…」





俺達がいるのは並盛中学

目の前にはデカデカと『並盛中学文化祭』と書かれている










「10代目のクラスは…」


パンフレットとにらめっこしてるコイツは気付かないだろうけど…





「え?外人?」
「うわぁ、美人…」
「銀髪キレー…」
なんて、周りの視線がかなり突き刺さっていたりする










「あれ?もしかして…」









突然背後から聞こえた声

振り向くと制服をきた女










「あ、京子!!」

「やっぱり!久しぶりだね!!…そっちは彼氏さん??」


知り合い…か?


「ううん、同じ暗さ「おい」…あー、第2の兄さんみたいな人。スクアーロっていうの。」

「笹川京子です、よろしくお願いします!」

「あ、あぁ」



コイツが同年代の女と話しているのを始めて見た気がする






「了平…あ、晴れの守護者ね、の妹、前の任務の時から友達になってくれたんだよ」

小声で説明を加えて、その顔は照れ臭そうに笑ってた











「そういえば、こんなところでどうしたの?」

「そうそう!京子、10代目の所に行きたいんだけど…」

「それなら私も今から行くんだよ!一緒に行こう?」

「うん、ありがとう」









二人が並んで歩いてく

俺はそれから一歩下がったところを付いていく












あんな顔で笑うんだな




あんな口調で話すんだな

















幼い頃からマフィアの娘で

物心ついた頃にはもう俺達といて

同年代のましてや同性の友達なんかアイツにはいなかった






つまらなかっただろう

寂しかっただろう






何度も悩んでいたこと





"アイツにとって何が良いのか"












「スクアーロ!遅いよ、」

「今行く」












コイツを日本に向かわせた家光や9代目は正しかった








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