雑文(質問等)

□ネタを提示してみる。
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●戦後だからアスランはもうシンのことを好きだと自覚してるんですよ。だから自分のことだけごっそり忘れられていたらつらいだろう。
 初めはめげずに、いつかは思い出してもらえるかもしれないと、今は、今の関係を作ろうと健気に思っていたのに、会うたび忘れられてたら、だんだんくじけていくよなあとか。
 シンもアスランのことは好きだと自覚していて、それもまるごとどっかに沈めてしまってる。まるごと沈めたはずなのに、やっぱりアスランのことは引っ掛かる。
 会うたび忘れているけれど、なんとなく知ってる人のような初対面じゃないような気がしている。けれどそれはアスラン・ザラは有名人だから、こちらが一方的に知ってるだけなのだろう。と整合性がついてしまうので、やはりまた何度目かの初対面を深く記憶に残す為の楔にはならない。
 何度めかに「よろしく」と握手をして初めて、この手を自分は知っていると確信をおぼえる。
 知識の記憶ではなく体感の記憶と、「かわいそうだよ」発言にまつわる甲板での会話や、ふたりしか知らない大気圏突入の時のこと会話、その前の戦闘だとかがきっかけになって、シンはアスランを思い出していくかなと。
 
 シンが、ルナマリア、メイリン、キラとひとつひとつ記憶をたどっていく中で、出てくるヤマト隊長への違和感とか。
 ミネルバでの話をしている彼らの前に、アスランをごっそりと取り除いた世界にいるシンの前に出るだけの気力と勇気を失っていたアスランは、彼らの話を聞いているうちに、自身の存在が消された理由にふいに気づく。
 
 ――そうか、俺がミネルバにいなければ、おまえは俺を討たなくていいんだな。
 
 アスランの存在を記憶から取り除いてまで、シンがアスランを討った事を無かったことにしようとする理由まではわからなかったけれど。
 本来ならばアスランに告げる為の言葉を、キラを討ったと思い込んでいるシンは、キラに訥々と聞かせ涙に頬を濡らして謝る。それを姿を隠したまま聞くアスランは、シンの中に根づく深い罪悪感を知り、いたたまれずに立ち去る。
 混乱しだして朦朧とするシンがぽつりと謝る。
「ごめんなさい。アスラン、ごめん」

 とか。もちろん、アスランに謝ったことは覚えていない。(鬼)
 思い出してちゃんとしたら、シンはキラにうっかり懐いてしまったことを死ぬ程後悔するんだよ。だって恥ずかしすぎるだろう。(笑)
 
 
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